PCを林業に生かすブログ

2022年01月

今回も林小班図森林簿を利用できる方向けの記事です。
とりあえずQGISに林小班図を読み込みます。
スクリーンショット 2022-01-30 112512
小班図というグループを作りました。
林小班図の入ったシェープファイルをマップ上にドラッグアンドドロップで追加します。
スクリーンショット 2022-01-30 114325
レイヤプロパティ属性を確認してみると項目がコレだけしかありません。樹種住所所有者の情報も調べたいところです。その情報は森林簿にありますので、ここに統合してしまえば飛躍的に使い勝手が良くなります。

それでは次に森林簿を読み込みましょう。
スクリーンショット 2022-01-30 112743
同じくドラッグアンドドロップで読み込みます。CSVでもエクセルでもどちらでも大丈夫です。
オリジナルの森林簿はそっとしておきたいので前回エクセルで保存した森林簿を使います。

スクリーンショット 2022-01-30 131030
両方のファイルをレイヤとして読み込んだら分かりやすい名前に変更しておきましょう
ココではそれぞれブログ用森林簿ブログ用小班図としました。
※F2キーで名前を変更するのが最も簡単です。

いよいよ統合の手順です。
スクリーンショット 2022-01-30 115106
ブログ用小班図レイヤ右クリックプロパティを表示したら、左端のアイコンから統合を編集を選択します。
下の+マークをクリックするとベクタ結合を追加の画面になりますので次のように設定しましょう。
①では統合する相手のレイヤ名を選択(森林簿のレイヤ)
②③ではKEYCODEを選択します。
 KEYCODEが紐づけするためのキーになります(ここでは林小班図のKEYCODEと同じ内容をもつデータを森林簿から探し出してその情報を統合します。)ので両方の属性テーブルKEYCODEが存在していなければなりません。もしもKEYCODEかそれに相当するものが無ければフィールド計算機で作成する必要があります。
森林簿には必要のない項目も沢山ありますのでを入れてその下の窓で必要な項目だけにを入れましょう。
⑤にを入れて⑥にEX_と入力しました。追加される項目が分かりやすくなるように項目名の先頭にEX_を追加するという事です。これを行わずに既定のままだとブログ用森林簿_とレイヤー名がそのまま入ってしまいます。すると追加された項目名すべてがブログ用森林簿_***となり項目名が長すぎて扱いずらい表になってしまいます。いっそのことEX_よりも_だけでも良いぐらいです。

スクリーンショット 2022-01-30 115206
このように1つの結合が出来ました。

スクリーンショット 2022-01-30 115509
属性を確認すると緑の部分が結合により追加された項目です。
EX_***という項目名になっていますね。

スクリーンショット 2022-01-30 120222
これによっていろいろな分析が出来ます。
この図は樹種ごとに塗り分けた例です。
 ※やり方は「見た目を変えてみましょう」を参照

分析の例としては所有者ごとなどに色分けするとか、樹種や林齢・保安林など条件を指定して絞り込むなど様々な利用価値が出てきます。

ただし、注意しなければいけない事があります。
林小班図の場合1小班につき1つのKEYCODEとなっていますが、森林簿には1小班に複数のデータ(KEYCODE)が存在していますので森林簿全てのデータを統合したわけではありません。詳細は森林簿を確認する必要があります。
スクリーンショット 2022-01-30 113148

この記事は森林簿を取り扱っている人限定になりますが、CSVテキストファイルを開くときにデータが日付などに化けてしまうという方には役に立つ情報です。

森林簿は通常CSVファイルになっていると思います、当然エクセルで開くのは簡単ですよね。
しかし、ただ開くだけでは困ったことが起きます。それは番地のセルの一部が日付に変換されてしまうのです。

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図の1月21日は、もともと1-21というデータが入っていましたが、エクセルでセルの書式が標準になっていると自動的にこのように変換されてしまいます。よくやるのは1/21と=を入れずに式の入力をすると日付になってしまうミスですよね。
実はコレ、大きな問題なのです。
書式標準セルに1-21と入力すると1月21日になるのなら1-21なんでしょ?と思いますよね。ところが、同じようにエクセルのセルに普通に21-1と入力してみてください。結果は1月21日になります、つまり、1月21日は元々1-21なのか21-1なのか?さらに1/21とか元のデータが分からなくなってしまいました。
大問題ですよね。

さて、解決策です。
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お察しの通りデータ→外部データの取り込み→テキストファイルでインポートします。

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ファイルを選びます。


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ココが大事です。問題の番地1と番地2の列を文字列に変更します。

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問題のセルが文字列としてインポートされたので左詰めで表示されていますが、データとしてこれで正解です。

このままエクセルのファイルとして保存し元のファイルはマスタとしてなるべく手を付けないように保管しましょう。

今回は説明が難しいので後回しにしてきた座標参照系(CRS)についてです。

ここで事細かく説明できる力は私にはありません。ですので先ずは分かりやすく説明されているサイトを見つけましたのでそちらを見て頂きたいと思います。

  朝日航洋株式会社さんのサイトより
  第1回 座標参照系(CRS)とは?
  第2回 座標参照系(CRS)とは? - QGIS での CRS の選び方 -
  第3回 座標参照系(CRS)とは? - プロジェクトの CRS を地理座標系にすると -

以上・・・

だけではちょっと手抜きなので、私なりにちょっとだけ説明します。

ずいぶん昔の話ですが私が青函トンネル記念館を訪れたときに、青函トンネルの測量には地球の丸さまで考慮されていると知りました。53.85㎞のトンネルなのに地球の丸さが影響するなんて地球って意外と小さいものだなと思いました。
その地球の丸さが地図の表現にも大きな影響を与えてしまいます。
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日本の位置はココですよね、真横から見たら随分斜めになってしまいます。
昔学校で習ったメルカトル法みたいな表現では極に近いほど誤差が大きくなってしまいます。QGISでは当然地球全体を表現することは可能ですが、こんなに斜めから見た図では地図を視覚的に捉えるにはよろしくないですよね。
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この様に真上から見た図の方が狭い範囲であれば正確に表現しやすくなります。
日本では日本全体と19に分割した投影座標系というのがあります。
利用する地域によって使い分けることによってより精度の高い地図を表示する事ができると言うわけです。
石川県の場合は7が該当になります。林業ではそれほど広域の地図は必要ないので
JGD2011 / Japan Plane Recatangular CS VIIを利用するのが適当だと思います。
他にJGD2000がありますがJGD2000とJGD2011の違いは震災前と後の違いです。
東北地方太平洋沖地震は地図を塗り替えるほどの大地震だったんですね。
座標参照系を選択する上で注意が必要なのは、地理座標系と投影座標系の二種類があるのでこれを間違うと表示される場所がズレてしまいます。
またwgs84という座標参照系もよく出てきます。これはGarminのように地球上のどこで利用するか分からないツールのデータなどに使われています。

説明の順番が良くないのですが、QGISで座標参照系を選択するのはプロジェクトの座標参照系とレイヤの座標参照系です。プロジェクトの座標系はプロジェクトを作るときに設定するか画面の右下で切り替えることも出来ます。
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レイヤの座標参照系は色々なデータを取り込むわけですからインポートする場合などはそれぞれ違った座標参照系を使っていますよね。これらは全て変換しなければ使えないのでしょうか?答えはそのまま取り込んでも大丈夫です。QGISが変換してくれるか変換しても良いか聞いてくれますので安心して使ってください。

😢今回のブログ編集ではなぜか英子文字が使えませんでした。

森林作業道を計画してみましょう。
スマホやGARMINなどで採取したトラックログがあれば事前にレイヤーとして取り込んでおくと便利ですが、今回は手元になかったので使いません。机上で計画する場合や紙ベースにメモした物をQGISで線形にする作業を想定しています。

2022-01-07
作業道練習というグループを作って、模擬外周という現場の外周をポリゴンで作ったところです。
ポリゴンの作り方は以前の投稿「レイヤを作ってみましょう」を参照してください。
この後の処理もレイヤの作り方は「レイヤを作りましょう」と同じような内容になりますので、ん?と思ったら参照してください。

レイヤレイヤを作成新規シェープレイヤ... と進みます。

2022-01-07 (2)
今回はラインストリングを使います。新規フィールド名前:路線名 型:String 長さ:10 のフィールドを1つ追加しました。

鉛筆マークのアイコンで編集モードにします。そして線の地物を追加をクリックするとマウスカーソルがターゲットになるので、左クリックで線を描き最後の点を描いたら右クリック
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この画面が出てきたらID路線名を入力します。IDには何も入れなくても大丈夫です。OKをクリックして地物は完成します。失敗しても属性テーブルで修正できますので心配はいりません。
しかし、線が細くて見づらいのではないでしょうか?レイヤパネルのレイヤ名(森林作業道練習)を右クリックしてプロパティを選択します。
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実際の森林作業道で予定されている3m幅で描きましょう。
シンボロジーを調整ストローク幅3.0 地図単位と設定します。
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他にも線を描きます。
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G線まで7本の路線を描きました。
属性テーブルを開いて確認しましょう、ここに距離を追加します。
フィールド計算機で計算しましょう。属性テーブルの中にもフィールド計算機アイコンがあるので起動します。
2022-01-07 (9)_LI

2022-01-07 (10)_LI
この様に設定します。
フィールド名は任意です、フィールド型はメートル単位なので整数値 フィールド長は5桁で十分でしょう。
式に$lengthと入力します。これで各地物の長さをメートル単位で計算してくれます。
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ここから見た目を変えて見やすくしましょう。
まずはプロパティからラベルの調整をします。
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単一定義を指定して値に次の式を入れます。
 "路線名" ||' ' || "距離" ||'m' ←コピペでもOK
※路線名と距離は属性テーブルの項目名ですので注意してください。一致していないと表示されません。以前の投稿「見た目を変えてみましょう」で説明していますので必要ならそちらを参考にしてください。
気に入ったラベルが出来たら下の方に設定の保存ボタンがあるので登録すると便利です。

続いてシンボロジの調整で色分けしましょう。
2022-01-07 (13)

カテゴリによる定義 路線名 そして下の方に分類ボタンがあるのでそれをクリックすると路線名ごとに分類されて色分けされました。OKボタンで閉じましょう。


2022-01-07 (14)
見やすい路線図が出来たと思います。
アチコチいじってみて自分なりの路線図にしてみてください。

ジオリファレンサを使ってQGISのプロジェクトに画像ファイルを取り込んでいきます。
GeoTIFFなど既に位置情報が付加されている場合はそのままドラッグアンドドロップでもレイヤとして読み込めますが、スキャンした画像などにはジオリファレンサプラグインを使って位置情報を追加してあげる必要があります。

ラスタジオリファレンサと選択していきます。2021-12-31 (23)

出てきたジオリファレンサの画面でファイルラスタを開くから読み込む画像ファイルを開きます。
2021-12-31 (24)

編集点を追加を選択(直接アイコンからでも良い)
開いた画像の中から特徴的なポイントをクリックします。下の図のように三角点道路の交差点などが良いでしょう。この時、マウスのホイールでズームしたり[CTRL]+[→]のようにCTRLキーと矢印キーで画像をスクロールできるのでポイントを見つけたらズレないようにしっかりポイントを設定しましょう。
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ポップアップが出てきたら地図キャンバスからをクリックします。地図画面に切り替わるので同じポイントをクリックします。
この方法で2点以上のポイントを設定します。沢山設定したほうが精度が上がると思いますが、時には設定しすぎて混乱する場合もあります。
2021-12-31 (30)
今回は4か所設定しました。
ファイルジオリファレンスを開始と選択すると、変換タイプを設定してくださいとメッセージが出てくるのでOKをクリックします。
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このままOKで大丈夫でしょう。

2021-12-31 (32)
この図はID 0のポイントですが赤い線が伸びていますよね、これだけ誤差がありますという事です。
他のポイントは誤差がほとんどなかったので0のポイントから☑を外してしまいます。
2021-12-31 (33)_LI

誤差がほぼなくなりましたので、もう一度ファイル→ジオリファレンスを開始で作り直します。

でジオリファレンサを終了しようとするとGCPを保存しますか?とメッセージが出ます。
これは位置情報を再編集したい場合に必要となるので保存します。

2021-12-31 (35)

これで完了です。
2021-12-31 (36)

下処理で背景の白を透明化したので写真と併せて表示しても使いやすいですね。
オレンジが気に入らない場合は他の色にしても良いでしょう。たたし、真っ白にしてしまうとブラウザなどによっては真っ白い画像と区別がつかなくなるので薄っすらとでも色を付けた方が賢明です。
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