今回は説明が難しいので後回しにしてきた座標参照系(CRS)についてです。

ここで事細かく説明できる力は私にはありません。ですので先ずは分かりやすく説明されているサイトを見つけましたのでそちらを見て頂きたいと思います。

  朝日航洋株式会社さんのサイトより
  第1回 座標参照系(CRS)とは?
  第2回 座標参照系(CRS)とは? - QGIS での CRS の選び方 -
  第3回 座標参照系(CRS)とは? - プロジェクトの CRS を地理座標系にすると -

以上・・・

だけではちょっと手抜きなので、私なりにちょっとだけ説明します。

ずいぶん昔の話ですが私が青函トンネル記念館を訪れたときに、青函トンネルの測量には地球の丸さまで考慮されていると知りました。53.85㎞のトンネルなのに地球の丸さが影響するなんて地球って意外と小さいものだなと思いました。
その地球の丸さが地図の表現にも大きな影響を与えてしまいます。
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日本の位置はココですよね、真横から見たら随分斜めになってしまいます。
昔学校で習ったメルカトル法みたいな表現では極に近いほど誤差が大きくなってしまいます。QGISでは当然地球全体を表現することは可能ですが、こんなに斜めから見た図では地図を視覚的に捉えるにはよろしくないですよね。
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この様に真上から見た図の方が狭い範囲であれば正確に表現しやすくなります。
日本では日本全体と19に分割した投影座標系というのがあります。
利用する地域によって使い分けることによってより精度の高い地図を表示する事ができると言うわけです。
石川県の場合は7が該当になります。林業ではそれほど広域の地図は必要ないので
JGD2011 / Japan Plane Recatangular CS VIIを利用するのが適当だと思います。
他にJGD2000がありますがJGD2000とJGD2011の違いは震災前と後の違いです。
東北地方太平洋沖地震は地図を塗り替えるほどの大地震だったんですね。
座標参照系を選択する上で注意が必要なのは、地理座標系と投影座標系の二種類があるのでこれを間違うと表示される場所がズレてしまいます。
またwgs84という座標参照系もよく出てきます。これはGarminのように地球上のどこで利用するか分からないツールのデータなどに使われています。

説明の順番が良くないのですが、QGISで座標参照系を選択するのはプロジェクトの座標参照系とレイヤの座標参照系です。プロジェクトの座標系はプロジェクトを作るときに設定するか画面の右下で切り替えることも出来ます。
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レイヤの座標参照系は色々なデータを取り込むわけですからインポートする場合などはそれぞれ違った座標参照系を使っていますよね。これらは全て変換しなければ使えないのでしょうか?答えはそのまま取り込んでも大丈夫です。QGISが変換してくれるか変換しても良いか聞いてくれますので安心して使ってください。

😢今回のブログ編集ではなぜか英子文字が使えませんでした。