PCを林業に生かすブログ

ジオリファレンサを使ってQGISのプロジェクトに画像ファイルを取り込んでいきます。
GeoTIFFなど既に位置情報が付加されている場合はそのままドラッグアンドドロップでもレイヤとして読み込めますが、スキャンした画像などにはジオリファレンサプラグインを使って位置情報を追加してあげる必要があります。

ラスタジオリファレンサと選択していきます。2021-12-31 (23)

出てきたジオリファレンサの画面でファイルラスタを開くから読み込む画像ファイルを開きます。
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編集点を追加を選択(直接アイコンからでも良い)
開いた画像の中から特徴的なポイントをクリックします。下の図のように三角点道路の交差点などが良いでしょう。この時、マウスのホイールでズームしたり[CTRL]+[→]のようにCTRLキーと矢印キーで画像をスクロールできるのでポイントを見つけたらズレないようにしっかりポイントを設定しましょう。
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ポップアップが出てきたら地図キャンバスからをクリックします。地図画面に切り替わるので同じポイントをクリックします。
この方法で2点以上のポイントを設定します。沢山設定したほうが精度が上がると思いますが、時には設定しすぎて混乱する場合もあります。
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今回は4か所設定しました。
ファイルジオリファレンスを開始と選択すると、変換タイプを設定してくださいとメッセージが出てくるのでOKをクリックします。
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このままOKで大丈夫でしょう。

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この図はID 0のポイントですが赤い線が伸びていますよね、これだけ誤差がありますという事です。
他のポイントは誤差がほとんどなかったので0のポイントから☑を外してしまいます。
2021-12-31 (33)_LI

誤差がほぼなくなりましたので、もう一度ファイル→ジオリファレンスを開始で作り直します。

でジオリファレンサを終了しようとするとGCPを保存しますか?とメッセージが出ます。
これは位置情報を再編集したい場合に必要となるので保存します。

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これで完了です。
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下処理で背景の白を透明化したので写真と併せて表示しても使いやすいですね。
オレンジが気に入らない場合は他の色にしても良いでしょう。たたし、真っ白にしてしまうとブラウザなどによっては真っ白い画像と区別がつかなくなるので薄っすらとでも色を付けた方が賢明です。
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QGISにスキャンしたデータ(JPEG)を取り込む方法の説明に入る前にした処理をしておきます。
具体的にはJPEGの画像の白い部分を透明化してPNGファイルとして保存します。
※この処理は必須ではありませんので、面倒な場合や必要ないと思われる場合は省略してください。

下地を透明化するメリットは、他のマップと重ね合わせたときに透過できるので使い勝手がよくなるという点です。

ここではGIMPというソフトウェアを利用して説明します。Photoshopなどほかのソフトウェアでも可能ですが、私は無料で使えるGIMPしか持っていませんので、これで進めていきます。

GIMPは次のサイトでダウンロードできます。実行するとインストール画面になりますが最初に言語を選択できますので、そこで日本語を選択すると日本語化する必要はありませんので安心してください。

2022-01-01 (5)_LI
(画像をクリックでサイトが開きます)

GIMPを起動したら、対象の画像ファイルを画面にドラッグアンドドロップでも開くことができます。

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画像を開いたところです。JPEGファイルには透明部分が無いので先に透明を使えるようにします。
レイヤー透明部分アルファチェンネルの追加と進んでください。
結果は何も変わりませんが、これで画面上に透明部分を作ることが出来るようになりました。


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次は画像の白い部分を透明化する手順です。
レイヤー色を透明に と進んでください。

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この画面では透明化する色などを指定します。Colorのところが白になっていればそのままOKで行けます。タイル状に見えるところは透明になったという事です。

白い部分は透明になりましたが、このままでは等高線などほぼ黒い画像になってしまいます。空中写真などに重ねたときに見えにくいので他の色に変更します。つまり黒い部分をほかの色に変化させます。

カラーマッピング色交換 と進みます。

2021-12-31 (19)

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図のようにFrom Colorを黒、To Colorをお好みの色(ここではオレンジ)に設定します。
Red Threshold , Green Threshold , Blue Threshold というのはFrom Colorに対してどの位誤差を認めるか?というような感じでしょうか?しきい値というものらしいです。数値が0であれば完全に指定色と同じでなければ色の交換は実行されません、数値を上げていくと徐々に指定色以外の色も反応してくれるようになります。今回は0.300を指定しました。メインの画面を見ながら丁度いいところを探ってみてください。OKをクリックしたら画像は完成です。

完成した画像を保存しましょう。ここで注意することはJPEGでは透明を表現できないのでPNGなどの形式で保存する必要があります。また、保存名前を付けて保存はGIMPの形式で保存する事になるのでエクスポートしなければいけません
ファイル名前を付けてエクスポートと進みます。


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ファイル名に拡張子をつけることでファイル形式を指定する事になります。ここではスキャン図面.pngというファイル名で保存しています。

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この辺は詳しくないのでそのままエクスポートをクリックで保存します。

この一連の作業でQGISに取り込んだ時に使いやすい画像となったと思います。今ではあまり使わなくなったのですがGoogleEarthに張り付ける場合もこの処理をしておくと使いやすくなります。



従来の図面といえば林業の場合は紙ベースの物でしたよね。また、メールなどでやり取りする場合にはJPEGなどの画像データやPDFを使うこともあると思います。
これらを取り込んでしまえば、QGIS上で面積や距離を割り出したり線をなぞって地物を作ることも容易くなります。今回はその方法について説明していきます。

折角なのでここでQGIS上で使える地図データについて説明します。これには大きく分けてベクタラスタという2種類のデータに分けることができますQGISの画面にもベクタ(O) ラスタ(R)とありますよね。

【ベクタデータ】
 今まで作ってきたポリゴンデータベクタデータの一つです。そのほかに線や点などがあり、エクセルで描く図形のようなものですね。保存するときのファイル形式は代表的なものとしてはシェープファイル(.shp .shx .dbf)だと思います。私はQGIS上で地物を取り扱うときには基本シェープファイルを使います。その他にGoogleEarthなどとやり取りしたい場合はKML、地図ロイドなどの場合はGeoJSONを、GARMINなどではGPX形式を使います。他にもたくさんのファイル形式に対応しているのでその都度使い分けると良いですよね。
 ・長所
   拡大縮小しても綺麗に描画される。変形や移動が簡単。属性テーブルが使える。
 ・短所
   等高線などデータ量が多くなると描画処理に時間がかかる。
2022-01-01 (3)
 (ベクタの等高線。拡大しても線の太さは変わらないが、
   一本一本のラインを描画するので処理に時間がかかる)



【ラスタデータ】
 図形ではなく画像データを基にしたデータです。JPEG TIFF PNGなどを利用しまず。こっちはエクセルでいうと画像ですよね。当然これに位置情報が必要になってくるのでワールドファイルというテキストファイルをセットにして利用します。またGeoTIFFのように一つのファイルに位置情報が埋め込まれている物もあります。
画像の種類は地図画像や空中写真のほか位置ごとの標高を色で表したDEMなどがありDEMは標高を視覚的に捉えるほか3D表示させる場合に標高データとして利用したりできます。
 ・長所
   画像データが基になるので処理速度はほぼ一定。ポイントごとに標高などのデータを持たせることができる。
 ・短所
   拡大すると画像の粗さが出てくる。属性テーブルは使えなくデータは1ドット1データだけ。
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(ドローンで撮影した写真から作ったオルソ画像、GeoTIFFなので位置情報が付いている)

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(DEMの画像、グレースケールの濃淡で高度を表している)

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(DEMの標高データを基にして作った3Dビュー)

 ベクタとラスタにはそれぞれ特徴があるので上手に使い分けるとよいでしょう。ラスタデータをなぞって地物を作ったり、ベクタデータを高速に表示できるようにラスタに変換して使うこともありです。

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